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遺伝で多汗症は起こるのか

多汗症には遺伝性のものがあります。その場合はほとんどが思春期ごろまでに発症し、生まれつきの体質が大きく関係しています。原因遺伝子を調べたところ、14番目の染色体のD14S1003~D14S283の間に症状を引き起こす遺伝子があることが予測されています。優性遺伝である可能性も指摘されていますので、両親のどちらかが多汗症の場合には子供も発症する可能性がとても高くなります。両親とも該当する場合には更に高確率になりますので、発症のしやすさはある程度の予測ができます。
ただし、わきがほど顕著に遺伝の影響が現れるわけではありませんので、両親ともに該当していても子供は発症しないケースもあります。その逆もあり、両親ともに発症していないのに、子供だけが発症するケースもあります。実際には本人の気質的な部分が大きく関係していて、ストレスを受けやすかったり緊張を感じやすい人がなりやすいともいわれていますので、様々な要因が複雑に絡み合って発症につながっていると考えられています。親子の場合、こうした気質までが似ていることが多いので、体質とは別の要因によって受け継がれている可能性も指摘されています。
多汗症の場合、交感神経が人よりも反応しやすいことが原因の一つになっています。交感神経は活発に活動している時や緊張している時、興奮状態にある時、ストレスを強く感じている時などに作用して血圧や心拍数の上昇させます。新陳代謝を活発にしますので、汗の分泌にも絡んでくる部分です。現在遺伝的にどの程度の確率で受け継いでしまうのかは分かっていませんが、100%でないことだけは確かです。ですから、親が発症しているからといって子供まで多汗症に悩まされるとは断定できませんし、体質と同じくらいに精神性の発汗も多いとされていますので、誰にでも起こる症状だと理解しておく必要があります。精神性の発汗なら、リラックスすることで改善できます。

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